突然ですが、みなさんは誰かのために生きていますか?
筆者は自分のために生きています。
しかしながら、仕事をしていると上司のため、お客さんのため、
楽しいはずのプライベートなのに友だちのため、趣味仲間のためと
気付かないうちに自分を押し殺し、
自分の大切なエネルギーを周りに振りまいてしまっていることに気付きました。
そこで今回ご紹介する本は、精神科医をしながら執筆活動をされている、
藤野智哉さんの「誰かのために生きすぎない」です。
なんだか対人関係に疲れてしまった、
他人の顔色ばかり伺ってしまう、
うつ病になりたくない
そんな方に向けた、「誰かのためをやめて」「自分を大切にする生き方」を教えてくれる本をご紹介します。
誰かのためをやめて、自分を大切にする生き方
疲れたらやることは、まず休むこと
疲れを放置していいことは一つもありません。
私も仕事が忙しいあまり、睡眠時間を削ったり、偏った食生活をしていました。
その結果、睡眠不足から日中眠たくなる、イライラする、胃の調子が悪い、仕事の集中力が切れミスが増える、この悪循環に陥りました。
スマホ同様、人間だってバッテリー切れになります。
「自分、疲れているかも」
この気付きが大事になります。
しかし、疲れている時ほど、焦り不安で休めなかったりしますよね。
休むと会社に迷惑かかるし、みんな辛くても頑張って働いている。
辛い時に、自分に対して「今休んだ周りに迷惑かけてしまうぞ」と自分に言い聞かせてしまうから重症になってしまうのです。
疲れているときは頑張ったところでうまくいかないことが多いです。
その日は早めに帰って栄養のあるものを摂る、ゆっくり湯舟につかる、睡眠時間を確保する等、
自分を労わってあげることが大切です。
弱っているときは、自分に課しているハードルを下げる
肉体的、もしくは精神的、どちらかでも疲れていると感じている状態で
仕事、家事、趣味すべてを満足に行うことはそうそう難しいです。
毎朝起きて、満員電車に揺られ労働して、帰宅途中にスーパーに寄って
野菜切ってお肉炒めて、冷凍した白米を解凍している間に洗濯物をたたんで・・
すべて完ペキでなくてもいいのです。
仕事頑張ったから今日は出前をとろう。
肩の力を抜いて「今日はこれだけやる」「これだけやれたら及第点だ」
一時的な疲労であればこのように考えると罪悪感なく、また次の日から元気になるものです。
一方、仕事が原因で、慢性的にメンタルが不調になっているのであれば、
おそらく週5勤務が向いていない可能性があります。
この場合難しいかもしれませんが、
バイトや派遣、フリーランス、フルリモートの仕事などに職を変えて
自分の心身を大事にできる働き方をするのがおすすめです。
せっかく正社員だから、、といって無理して働いて精神を病んでしまっては
元も子もないですからね。
「弱っているときは、自分に課しているハードルを下げる」ことは悪いことではありません。
日々を充実させるための大事な行動なのです。
心を鍛えて、強くするより、弱くても生き延びるられるように工夫する
筋肉は負荷をかけると筋線維が損傷します。
栄養(タンパク質)を摂取、休息をとることで以前よりも筋線維が強くなり、
次のトレーニングに備えることができます。
では、心はどうでしょう。
筋肉はやれば効果がでるものですが、心はそう簡単には鍛えられるものではありません。
心が折れないように、ストレスを感じたり、疲れが溜まっているときは
自分なりの解消法をもっておくことが大切です。
これこそが「心を鍛えて、強くするより、弱くても生き延びるられるように工夫する」なのです。
ちなみに私の解消法はマンガを読んで早く寝る。ですね。
マンガの世界観に浸りながらストレスを一時的にでも頭から排除した状態で寝ると
次の日割とすっきりしています。
弱っているときは、他人ではなく、自分の心地よさを優先する
心理学者のアドラーは
「他人への貢献度」とは自分が貢献できていると、自己満足で思えてさえれば良い
と言います。
つまり、他人から褒められようが褒めてくれなかろうが、
まずは自分が満たされること、したいことをやることが1番大事、ということです。
他人から褒められようとしたり、承認欲求を持つべきではありません。
なぜなら、他人はコントロールできないからです。
すごく疲れた状態なのに休日を返上して仕事をしたりしたところで、
上司は100%褒めてくれるかわからないですよね。
何より褒められるために頑張っていると、いつの間にか自分が本当にしたいことが
わからなくなってしまう可能性があるからです。
そうなると「何のために頑張ったんだろう」「もういいや」となってしまい、
どんどん弱ってしまいます。
だからこそ、「他人ではなく自分の心地よさを優先する」ことが大切なのです。
弱っているときはSNSを休む
SNSを見ていると、キラキラした生活、充実した生活をしている人の投稿が目に入って、
自分なんて・・と思ってしまう経験はありませんか?
弱っているときは特にそう思うでしょう。
私自身、InstagramやXは登録しているものの、リアルな友だちは一切フォローしていません。
これは自分自身を守るためです。
友だちのキラキラしている投稿に嫉妬してしまい、疲れてしまうからです。
弱っているときはインスタを覗かなくてもいいのです。
SNSがすべてではありません。
また回復したときに覗けばいいのです。
弱っているときは、自分を大切な友達だと思って語りかけてみる
自分自身を大切な友達だと思って、自分に語りかけることができれば、
自分に少し優しくなることができるはずです。
例えば、友だちや同僚体調の体調が悪そうであれば、
「無理しなくていいよ」「今日は休んだら?」「大丈夫?」と優しい言葉をかけると思います。
しかし、自分にはどうでしょう。
「あともうちょっと頑張ろう」「今休んだら周りに迷惑かけてしまう」と
自分にムチを打って頑張ってしまってはいませんか?
無理しなくてもいい。とは頭では分かっていても頑張ってしまいます。
なので対策としては、自分を大切な友達だと思い、接することです。
具体的には、自分の名前を呼んで自分に話しかけてみましょう。
これは私自身も体調が悪いのに無理して仕事をしてしまう癖があるので取り入れています。
「〇〇(自分の名前)は体調の悪いのによくここまで頑張ったな」
「〇〇が休んでも潰れるような会社ではない、今日は早退しよう」
こうすることで客観視もでき、自分に優しくできます。
「弱っている時は、自分を大切な友達だと思って語りかける」ということ、おすすめします。
苦手な人とは、どんどん距離を取る
苦手な人と距離を取らない理由はなんですか?
おそらく、今後も付き合いがあるからではないでしょうか?
苦手な人と接していると、本当に疲れが溜まります。
大抵苦手だと思われていることは相手に伝わっているし、
そもそも相手もこちらを苦手だったりします。
つまり、お互いにとって関わらないのがwinだったりするのです。
なので、苦手な人とはどんどん距離を取りましょう。
SNSをミュートにする、なんとなく居そうな場所には立ち寄らない、視界に入れないようにする。
仕事場などで、どうしても会話をしなければならないときは
割り切って仕事の話だけする。
私もいます。苦手な人。
初めのうちは苦手でも話を聞いて、自分のことも話して・・なんてしていましたが、
今ではとにかく会話を広げないように徹底しています。
おかげでかなりストレスが減りました。
「弱っている時は、苦手な人とはどんどん距離を取る」
無理して一緒にいるより、自分が一番疲れない方法をとっていきましょう。
弱っているときは、体をゆるめてみる
体をゆるめると、後から心もゆるんでくるものです。
意識して体をゆるめてみましょう。
私が実践しているのは、お風呂上がりのストレッチです。
痛いと思う手前で身体を伸ばしてみましょう。
あぁ、伸びているな、という感覚が身体を労わっている気がして穏やかな気持ちになります。
ストレッチ忘れてしまう、加減が自分では難しい、という方には整体もおすすめします。
何もしなくても凝りをほぐしてくれて、筋も伸ばしてくれるからです。
身体もスッキリして、清々しく帰れます。
幸せは期待するものではなく、覚悟するもの
「私は幸せを取りに行く」と覚悟すれば、自分から主体的に動いていくことができ、
たくさんの失敗で心が折れ辛くなります。
「幸せになりたいなぁ」といった淡い期待をしていると、
なかなか自分から主体的に動くことができないし、
「幸せになれなかったらどうしよう」と言う不安も浮かんでくる
例えば婚活。
幸せを勝ち取るために行動して、婚活サイトに登録して実際に会ってみたとしましょう。
もちろん100%うまくいく保障はありません。
何度も何度も挑戦して、挫折しそうになる。
挑戦した分だけ学びがあり、次に活かそうと思えるのです。
挑戦するから失敗も成功も経験できます。
それでも成功に結びつかなくて、婚活を終了するとき、
自分は十分やった、余生は自分のために時間とお金を使おう。と思えるはずです。
これは幸せを取りに行った結果です。
覚悟すれば、1つの道がダメでも、また別の道で幸せになろうとできます。
しかし、期待をしているだけではどうでしょう。
婚活サイト登録していい人に巡り合わなかったらどうしよう。
不安だけ募り、なかなか行動できませんよね。
「私は幸せを取りに行く」と覚悟すれば、自分から主体的に動いていくことができるし、
たくさんの失敗を経験できるでしょう。
失敗はダメなことではありません。
その経験値がまた別の幸せに繋がっていくからです。
まとめ
・テレビは本の内容が頭に入ってこなくなったら、まず休むこと
・弱っているときは、自分に課しているハードルを下げること
・心を鍛えて、強くすることより、弱くても生き延びられるように工夫する
・弱っているときは、自分の幸せ、自分の心地よさに目を向ける
・弱っている時は、SNSを休む
・弱っているときは、自分を大切な友達だと思って語りかけてみる
・苦手な人とは、どんどん距離を取る
・弱っているときは、体を緩めてみる
・幸せは期待するものではなく、覚悟するもの
フルタイムで週5日、1日8時間、
もしくはそれ以上働いてもそれが当たり前になっているのが現実。
せめてプライベートが充実してればいいものの、
家の事情、仕事の都合上難しい人も多いと思います。
しっかり休めてないと感じたら、思い切って休んでもいいのです。
その生活を辞めたっていいのです。
弱っているのにそれに気付かない、気付かないフリをしてはいけません。
人生一度きり、あなたが主人公の人生なのです。
どうか自分に問いかけて豊かな日々を送ってもらえると嬉しいです。
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